お墓は一生のうちで何度も建てる機会があるものではありません。信頼のできる石材店を選び安心して工事にかかりたいものです。
お墓には硬質で風化に強い石が使われます。最も多く使われるのは一般的に御影石と呼ばれる花崗岩で、ごく少数ではありますが、安山岩、閃緑岩なども使われます。
いつ建てなければならないと定まっているわけではありませんが、年忌法要にあわせて建てることが多いようです。地域性もありますが、特に新仏のあるお宅の場合には故人の一周忌に建て、開眼法要をあわせて営むことが一般的です。なお、建墓にあたっては石材の加工から基礎工事、据付までおよそ一ヶ月以上かかることがあります。法事の予定などを考え合わせて、早めに発注しましょう。
お墓が完成したら、あらかじめお寺様と打ち合わせて日取りを決め、開眼法要を行います。魂入れ、入魂式などとも言われ、開眼をしてはじめて、私達が礼拝すべき容儀が整うとされています。
お墓を新しく建て直すときは、古いお墓の御魂抜きの法要を行い、ねんごろに供養します。そして新しい墓石を据え付けて開眼法要を行い、御魂入れをします。
お墓の引越しは「改葬」といわれます。書類での手続きが必要とされ、@旧墓地の管理者に埋葬証明書を発行してもらい、A受け入れ証明書を移転先の墓地管理者からもらいます。Bそして、その二つを旧墓地のある市町村の戸籍係または市民課などに提出して、改葬許可証の交付を受け、移転します。
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